ストリートの工夫

ストリートはライブハウスや美術館と比べて劣ることが多いと言われていますが、それは機材が発達する随分前の話です。
機材の工夫、演出の工夫、宣伝の工夫を行うことで、ライブハウスとは違う魅力あるパフォーマンスになります。

そしてその工夫はその労力以上の結果をもたらすでしょう。 当ページは音楽コンテンツの場合を主に書いていますが、他の場合でも参考になると思います。

良いパフォーマンスを行うための工夫

音を工夫する

ストリート用の音響機材を巧みに使うべし!

演出を工夫する

衣装をただし照明を持参すべし!

宣伝を工夫する

看板やチラシのサイズにも気をつけるべし!

音を工夫する

考え方

広い屋外だとつい欲張って、見渡せる限りの人に音を聴かせようとしてしまいがち。この場合の多くは失敗し、「路上は音が悪い」という印象を持ちます。しかしこれは適材適所、機材に見合った範囲設定が必要です。またあらかじめ良い音で届ける範囲を絞ることも大切な考えです。ストリートの場合は10〜15m程度の半径に絞ぼると、歩行者には心地よいBGMとして、立ち止まった目の前に人には充実した良い音として捉えられるはずです。限られた機材の性能を上手に使えば、音質はけっして悪くないパフォーマンスが可能です。

おすすめアンプ

超お手軽

MOBILE CUBE https://www.roland.com/jp/products/mobile_cube/

これ一台で、ギター、キーボードなどの楽器やスマホに、ボーカルマイクまで接続できます。
単3乾電池6本で最大15時間の連続使用が出来るという。
ボリュームが小さそうな印象がありますが、先程の15m範囲を満足させるには十分です。リュックサックに入るサイズなので、手軽に移動も可能です。

充実

CUBE Street EX https://www.roland.com/jp/products/cube_street_ex/

これは本当に素晴らしい。単3電池8本で最大50W! ボリュームはマックスに使ったらartspotでは一発退場です。(笑) ただし、ゆとりを持った機材は、良い音のために欠かせません。この機種は少しサイズが大きいので、専用のキャリーケースの購入は強くお勧めします。

・充実

CUBE Street EX https://www.roland.com/jp/products/cube_street_ex/

これは本当に素晴らしい。単3電池8本で最大50W! ボリュームはマックスに使ったらartspotでは一発退場です。(笑) ただし、ゆとりを持った機材は、良い音のために欠かせません。この機種は少しサイズが大きいので、専用のキャリーケースの購入は強くお勧めします。

完璧

MOBILE CUBE + CUBE Street EX

CUBEをモニターアンプにして使用します。返しがほしい場所でも、これで完璧です。ただアンプ二台は少し厳しいですね。スタッフがいる場合は、より安心した機材にしたいですね。

演出を工夫をする

考え方

歩行者が楽曲を認識してから意識しなくなるまで、たった8秒にも満たないです。このたった8秒で、その楽曲やアーティストの良し悪しが判断できるでしょうか。勿論、できません。自分の楽曲を聴いてもらうためには、興味をひいたり、さらには立ち止まらせる必要があります。しかしほぼすべての人が目的があって歩いています。簡単に立ち止まりません。しかし、これを成功させるいくつか確率の高い方法があります。ユニークなのは「歩行者に有名人と勘違いさせる方法」です。もし有名人が偶然自分のすぐ傍にいたとすれば、その一瞬はとてもラッキーで価値の高いものに変わります。もったいないと、足を止める人は多いと思います。

やり方
  • 衣装に気をつける
    ストリートの気軽さから、つい普段着で出演する人も多くいました。いつでも会える普通の人の演奏を、今聞く必要は無いです。目的があって歩いている人は足を止める価値を見いだせないです。
  • 照明を設置する
    普段歩いている暗がりに照明がついているだけで目立ちます。またこんな道端で照明たいているのは有名人だ!なんて思う人はかなり多いです。
  • さくらを使う
    アーティストしかいないところに、初めての人が一人立ち止まるのは勇気が必要です。興味を持った人が立ち止まりやすいよう、あらかじめ既に立ち止まっている人を用意するのも良い方法です。ファンのいない人はお友達に頼んで是非近いところで聴いてもらいましょう。
  • お手伝いさんを使う
    ほとんどの人がアーティスト一人からスタートしますが、もし余力が増えたらお手伝いさんと一緒に行いましょう。「お手伝いさんが多くいる=人気がある=今見なきゃ損する」という気持ちにさせましょう。
王道

上記やり方はとても効果的ですが、やはり王道なのはカバー曲を織り交ぜることです。自分の好きな楽曲であれば、1フレーズ聴いただけでも胸は高鳴ります。それをフックに立ち止まらせることはできます。しかし失敗すると素人のカラオケ大会になり、自分という商品を売り込むことができずに終わります。

宣伝を工夫する

考え方

チラシを配れば良い、看板を立てれば良いというのは、ちょっと浅はかです。正しい方法で行わないと、それはただのゴミになってしまいます。

やり方
  • チラシの作り方
    A4サイズでモノクロ印刷され、半ば無理やり手渡しされたチラシは、きっと改札を通ったらホームのゴミ箱に捨てられてしまうでしょう。わざわざバッグを開けてしまってくれる人は、そう多くありません。ポケットに入るサイズで作るのが理想です。そしてしっかりした印刷会社で作るのも不可欠です。もしビジュアルもセールスポイントなのであれば、そのチラシ自体にプロマイド写真みたいな価値をもたせるのも一案です。プロマイド写真のようなデザインされたハガキサイズチラシをオフセット印刷でつくり、最新情報はレーザー印刷機でテキストだけ加えます。いくつかのバージョン違いをつくり日によって使い分ければ、毎回来るファンの人でも喜んで受け取ってくれるし、一期一会の人も大切に自宅に持ち帰ります。(ハガキサイズの印刷であれば、500枚で1500円程度ですみます。) 自宅に持ち帰ったり、電車で見直したりしたときに、QRコードで読み取ると「今日はストリートありがとうございました」のTWが見れたりすれば、きっと次も聞きたいと思う方は多いはずです。
  • 看板の作り方
    汚い手書きは若い人だけの特権。「頑張ってるから応援して」というメッセージも最初は有効ですが、長い期間有効ではありません。「みんな頑張ってるよ」と飽きられてしまうでしょう。ある程度大人な方であれば、自分のアーティストイメージに合った看板を作りましょう。看板はなるべく大きく、素人が作ったものではなくデザインされたものが理想です。大きくQRコードも入れて、立ち止まった人たちがすぐに自分のSNSにリーチできるようにすることも大切です。